はじめての解体工事

はじめての解体工事

一概に解体工事といっても、様々な解体工事が存在します。店舗のリニューアル・原状回復・リフォームに伴う室内での内装解体や躯体構造そのものを解体する、RC造(鉄筋コンクリート)解体・S造(鉄骨)解体・木造解体など。
私ども株式会社オースでは、住宅建て替えや不動産売却などに伴う解体工事を請負っております。生涯に何度も家を解体される方はほとんどいないと思いますので、後悔しない為に重要なポイントを説明させていただきます。

見積り依頼のポイント編

要チェック① ほぼお任せではダメ。

今やネット社会。色々な解体工事会社のホームページが存在していますが、その中でも一括で見積りができるサイトが多数存在します。
その仕組みとは、3社~5社の解体工事会社から見積りが一括で取得できますので便利だと思いがちです。しかし、便利さの反面・・・・・3社~5社の見積りには、そのサイトへの見返り(キックバック)の金額が含まれています。(平均で15%~30%)

結果、安く見えても3割弱も高いケースがほとんどなのです。

そのようなサイトを運営している会社は実際には解体業者ではありませんし、解体工事の全てを知りません。ただ、解体業者を紹介して紹介料をもらうだけの会社ですから、注意が必要です。確かに形として残る物ではなく、消えて無くなる物に対して余計な費用は抑えたい気持ちは、どなたにも共通する事ですので安いに越したことはありませんが、安さばかりを追い求めるのはお薦めできません。

  • 予算が少ない為に、工期を縮めようとする → 事故や手抜きが起きる。
  • とりあえずのお金欲しさに安く請け負う → 廃棄物を適正処分しない。
  • 安く見せかけて請け負う → 言い掛かり的な追加工事代金を請求する。

このような事が本当にあるのです。

要チェック② 見積書をしっかり確認する。

○○邸解体工事 一式 ¥○○○万円-. ← これは一式見積りという手抜き見積りです。(内訳書がある場合は別です)
なにが一式なのか、なぜ一式なのかがわかりませんよね。これでは、なんら根拠のない追加工事代金を請求されてもおかしくありません。
作業内容や数量・単価などを記入し、何故このような金額になるのか。の、裏付けとなるのが見積書なのですから、項目や説明がしっかりしている見積書を提示する業者を選びましょう。

要チェック③ いくらプロでも見えない物は見えない。

建物や樹木など、目に見える物は積算の対象となりますが、目に見えない物(地中に埋設されている物)は、さすがにわかりません。
例えば、浄化槽・井戸・瓦礫・杭・などです。
前情報があれば想定した見積りができますが、見えない物を見積もる事は不可能に近いのです。昔の家を壊した時の残材を埋められていたケースもかなりありますので、見積書には「〇〇の場合は別途となります。」と記入されているのが通常です。浄化槽や井戸などは、過去に使用していた物ですので、業者には情報としてしっかり伝える事も施主としての義務なのです。

要チェック④ 物事をはっきり伝える。

相見積もりをした場合は、依頼する業者にだけ返事をするのではなく、他の業者にもお断りの連絡をしましょう。業者とはいえ、人が動いて見積りという仕事をしたのですから、他業者に決めた旨の連絡を入れましょう。連絡をいれないと、まだ決まっていないと思い営業の連絡が来る事もありますので、物事をハッキリ伝える事も大切な事です。

契約のポイント編

要チェック① 必ず契約書を交わしましょう。

見積書に記載されている注意内容を、契約書の特約事項欄などに記載されているかチェックしましょう。なにかあった際には、契約書がすべてですので決して口約束的な事は避けるべきです。「言った言わない」のトラブルになります。

要チェック② 保存する物を正確に伝える。

物置や樹木・外構物など、大切な物を残す場合も契約書に記入しましょう。工事が終わってみたら一緒に壊されてしまっていた。では済まされません。
撤去の範囲や保存の範囲は、正確に伝えましょう。

要チェック③ 工期には余裕をもちましょう。

ギリギリの工程での契約は危険です。業者を焦らせる原因にもなり、周囲への配慮が欠けてみたり、無理な工法で作業するなど、最悪の場合は事故につながります。雨や風などの自然現象も視野に入れ、工期プラス3日間~5日間くらいの余裕があれば理想です。

要チェック④ 支払いのタイミングを決めましょう。

契約書には、支払いのタイミングが記入できる欄が3つほどあります。ひな形にもよりますが、着工金・中間金・完工金などが記入できます。
全体金額を3回くらいに分ける場合や、着工時と完了後の2回で決済する場合、そして完了後に全額決済が通常です。
着工と同時に全額を支払うような契約は控えるべきです。工事を完了し、竣工検査を終えるまで工事金の30%~50%は保険の意味で残しておくことが望ましいです。

近隣挨拶のポイント編

要チェック① 業者と同行か、先に済ませましょう。

今までのご近所とのお付合いにもよりますが、業者だけにご挨拶を任せるのはあまりお薦めできません。
業者が先に挨拶をしてしまうと「〇〇さん(施主)から聞いてない」など、解体業者が対応に困る場合があります。
解体業者と一緒にご近所へ挨拶に行くか、自らが先にご挨拶へ出向き「解体業者が後から挨拶にきますので」と言っておけば、
「〇〇さん(施主)から聞いてますよ」と、話がスムーズに進むケースが多いのです。どんな工事でも、ご近所とのコミュニケーションは欠かせませんので、業者任せだけは控えたいものです。

要チェック② 粗品について。

解体業者は、自社名が印刷されたタオルや粗品を持っていきます。では、私は何を持っていけばいいのだろう?あまり高価な物ではなく、世間一般的な「菓子折り」で十分です。古くからの特別なお付合いのご近所の場合は、差を設ける場合もありますがあくまでも「気持ち」が伝わる事が大切です。
ご近所へお配りする菓子折りの相場・・・・・・・・・・・¥1000~¥3000以内

着工から竣工までのポイント

要チェック① 常に工事に立ち会う必要は無い。

長年住み続けてきた家を壊す訳ですから、忍びない気持ちになると思いますが、常に立ち会う必要はありません。1~2日に1回くらい現場に出向く方もおられますが、通常は業者から「〇〇日頃に終わります。」と報告があると思いますので、そのタイミングに合わせて確認するケースが多いです。

要チェック② 保存する物が残っているか確認。

契約時に保存範囲を決めていた場合は、それがしっかり保存されているかを確認しましょう。工事を進行する際に、業者が安全な場所に移動している場合もありますので、しっかり確認しましょう。

要チェック③ 整地状態の確認。

工事が終わると整地されている状態ですが、小さい石などは仕方ありませんが常識を超えるような大きさの物が転がっていたり、ゴミが散乱している場合などはすぐにでも解体業者に連絡しましょう。何も問題がなければ、支払いを進めて問題ありません。

引渡しを受けてからのポイント

要チェック① 廃棄物マニフェストを受取りましょう。

解体工事で搬出された廃棄物を解体業者が適正処分をする際、マニフェスト伝票を処分業者に渡します。
その伝票は、中間処理場を経て最終処分場に持ち込まれ、最終的には各処分場の印鑑が押され解体工事業者に返送されて戻ってきます。今やリサイクル社会ですので、再利用が可能な資源については中間処分場の時点で戻ってくる場合が多いです。このマニフェスト伝票は、解体工事業者や処分場が5年間の保管義務を負いますので、マニフェストの写し(E票のコピー)をもらいましょう。各処分場から返送されるまでの期間は、長くても概ね30日間~45日間以内で返送される場合がほとんどです。

以上、重要なポイントをまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。